弊社で製作しているノベルティなどは、すべて本革を使用しております。これにはノベルティとはいえ、本物を使って欲しいという弊社の願いもありますが、弊社の製品が架け橋となって、関係を長いものにして欲しいという願いも込められています。

本革とは

動物の皮を原料として加工された高品質な革素材のことを指します。一般的には牛や豚、羊などの家畜から得られる皮が使用されますが、その他の動物の皮も利用されることがあります。本革は天然素材であり、その特徴的な風合いや耐久性、柔軟性から、さまざまな用途に広く利用されています。

本革の製造過程は厳格な品質管理が求められます。まず、原皮を収集し、不純物や毛髪を取り除きます。次に、酸や塩などの薬剤を使用して脱毛処理を行い、皮を柔らかくします。その後、鞣しと呼ばれる過程でタンニンや合成タンニンを使用して皮を安定させ、耐久性を高めます。さらに、染色や引き延ばし、仕上げなどの工程を経て、美しい仕上がりの本革が完成します。

本革はその優れた品質から、高級な衣料品や靴、バッグ、財布などのファッションアイテムに広く利用されています。また、家具や自動車のシート、内装材、装飾品などの産業製品にも多く使用されています。本革製品は長い寿命を持ち、経年変化によって独特の風合いを醸し出します。

ただし、本革は天然素材であるため、一定のメンテナンスが必要です。適切な保管や定期的なお手入れを行うことで、本革製品の美しさや耐久性を保つことができます。本革製品を選ぶ際には、品質や加工方法に注意し、信頼できる製品を選ぶことが重要です。

参照:WIKI

本革と合皮の違い

本革と合成皮革を見分ける方法は、素材の質感や風合い、匂いなどが挙げられます。

本革は動物の皮から作られており、特有の匂いがします。また、本革は重厚感があり質感や風合いも豊かで、経年変化を楽しむことができます。また、通気性が高く、柔軟性にも優れています。 一方、合皮は合成皮革であり、プラスチックを主成分としています。軽くて柔らかく、質感や風合いは本革と比べて劣る傾向があります。また、合皮は水に強く、汚れがつきにくいという特徴もあります。

一言で「革製品」と言うと、本革(Real leather)が指されることがほとんどですが、中には合皮(Fake leather)もあります。見た目には大きく違いませんが、フェイクという言葉にもある通り、「長く使う」という観点から考えれば雲泥の差が出ます。

本革の原料としては、牛革、羊革、豚革、馬革などが一般的に使用されます。また、これらの革をさらに加工することで、さまざまな種類の革が作られます。

例えば、牛革は耐久性に優れ、革製品の中でも最も一般的な素材です。羊革は柔らかくて滑らかな質感があり、豚革は弾力性があります。馬革は強靭で優れた耐久性があります。

本革は生産国や加工方法によっても異なる種類があり、カーフ(子牛革)、カウ(成牛革)、スエード(起毛革)など、さまざまな展開があります。
本革の場合、「経年変化」「エイジング」という言葉が使われ、使うことで味が出て本革本来の魅力が引き出されるのに対し、合皮の場合、「経年劣化」という言葉が使われ、その名の通り品質が低下することがほとんどで合皮の場合製品寿命は約3年と言われています。

本革と合皮の見分け方

触感
  • 本革: 通常、柔らかくて温かみがあります。時間とともに変化し、使い込むほどに手になじむ特性があります。
  • 合皮: 比較的硬質で冷たく感じることが多く、柔軟性や呼吸性に劣ります。
見た目
  • 本革: 自然なシワや傷、色むらがあることが特徴です。また、独特の光沢があります。
  • 合皮: 均一な表面で、シワや傷があまり見られません。光沢は人工的に見えることがあります。
耐久性
  • 本革: 長期間使用しても耐久性が高く、適切に手入れをすることでさらに長持ちします。
  • 合皮: 摩擦や熱に弱く、剥がれやひび割れが生じやすいです。
呼吸性
  • 本革: 天然素材のため、通気性があります。
  • 合皮: 呼吸性がほとんどなく、長時間使用すると蒸れやすいです。
水分への反応
  • 本革: 水を吸収し、濡れた場合は乾燥させる必要があります。
  • 合皮: 水をはじきやすく、拭き取るだけで簡単に乾かすことができます。
熱に対する反応
  • 本革: 高温にさらされると硬化することがあります。
  • 合皮: 熱によって溶けたり変形したりすることがあります。
価格
  • 本革: 合皮に比べて高価です。
  • 合皮: 本革よりも低価格で提供されることが多いです。
燃えるときのにおい
  • 本革: 燃やした場合、焼けた髪のようなにおいがします。
  • 合皮: 燃やすとプラスチックのような化学的なにおいがします。
環境への影響
  • 本革: 天然素材であるが、製造過程で環境に影響を与えることがあります。
  • 合皮: 石油由来の材料を使用しているため、環境への影響が懸念されますが、製造過程では本革よりも環境負荷が低い場合があります。

本革と合皮、それぞれの長所と短所

本革の長所

・高級感がある

本革は、天然素材ならではの高級感があります。これは、本革に含まれるタンパク質や脂質などの成分によるものです。タンパク質は、光沢や弾力を与える効果があり、脂質は、肌触りや耐久性を向上させる効果があります。

・耐久性がある

本革は、適切にお手入れをすれば長く愛用することができます。これは、本革の繊維が密に絡み合っているためです。繊維が密に絡み合っているため、摩擦や衝撃に強く、破れにくくなっています。

・保温性が高い

本革は、保温性が高い素材です。これは、本革に含まれるタンパク質や脂質などの成分によるものです。タンパク質は、熱を蓄える効果があり、脂質は、空気の層を作り、熱を逃がさない効果があります。

・通気性がある

本革は、通気性がある素材です。これは、本革の繊維が空気を通しやすくなっているためです。空気が通ることで、汗や湿気がこもりにくく、蒸れにくいというメリットがあります。

・経年変化を楽しめる

本革は、経年変化を楽しめる素材です。これは、本革の繊維が徐々に変化していくためです。繊維が変化することで、独特の風合いや味が出てくるというメリットがあります。

本革の短所

・価格が高い
本革は、原料となる動物の皮の調達や加工に手間がかかるため、合皮と比べて価格が高いです。

・水に弱い
本革は、水に濡れるとシミや色落ちの原因となるため、雨や雪の日には注意が必要です。

・重い
本革は、合皮と比べて重い素材です。そのため、長時間身に着けていると疲れやすいというデメリットがあります。

・伸びにくい
本革は、合皮と比べて伸びにくい素材です。そのため、体型に合ったサイズを選ぶ必要があります。

合皮の長所

・価格が安い
合皮は、本革と比べて価格が安い素材です。これは、合成樹脂が主原料であるためです。

・水に強い
合皮は、水に濡れてもシミや色落ちの心配が少ない素材です。これは、合成樹脂の表面にコーティングが施されているためです。

・軽い
合皮は、本革と比べて軽量な素材です。そのため、長時間身に着けていても疲れにくいというメリットがあります。

・伸びやすい
合皮は、本革と比べて伸びやすい素材です。そのため、体型に合ったサイズを選ぶ必要がないというメリットがあります。

合皮の短所

・高級感がない
合皮は、天然素材である本革に比べて高級感に欠ける素材です。

・耐久性が低い
合皮は、本革に比べて耐久性が低い素材です。長く使い込むと破れたり劣化したりしてしまうことがあります。

・保温性が低い
合皮は、本革に比べて保温性が低い素材です。そのため、衣類や靴などの素材としてはやや不向きです。

・通気性が低い
合皮は、本革に比べて通気性が低い素材です。そのため、蒸れやすいというデメリットがあります。

・経年変化を楽しむのが難しい
合皮は、本革に比べて経年変化を楽しむのが難しい素材です。

以上の比較を踏まえて大切なお客様へお渡しするものだからこそ、安っぽいものでなく、本物の高級感のあるノベルティをご提供したいと考え、株式会社エヌコバヤシでは日本製と本革にこだわったレザーノベルティを開発しております。

 

本革と合皮の比較早見表

項目 本革 合皮 補足
素材 動物の皮 合成樹脂 牛革、馬革、羊革など種類豊富
価格 高価 安価 品質やブランドによって価格帯は幅広い
耐久性 高い 低い 本革でも扱い方によって劣化が早まる
経年変化 味が出る 変化しない 使い込むほどに風合いが増す
手触り 柔らかい 硬い 加工によって合皮も柔らかい質感にできる
通気性 良い 悪い 本革は蒸れにくい
防水性 弱い 強い 防水加工された本革もある
お手入れ 必要 不要 本革は定期的なメンテナンスが必要
重量 重い 軽い 薄い革や合皮は軽量
環境負荷 大きい 小さい 生産過程で多くのエネルギーを使う
倫理的な問題 動物愛護 化石燃料 動物の殺処分を伴うが皮は食肉用の副産物
意匠性 高級感がある 様々なデザイン 型押しやプリントなど表現方法は多様
希少性 希少価値が高い 希少価値は低い 高級素材として価値が高い革もある

どちらを選ぶべきか

本革と合皮にはそれぞれメリットとデメリットがあります。どちらを選ぶべきかは、予算、用途、自分の好みによって異なります。

    • 長く愛用したい、高級感のあるものを求めている場合は本革がおすすめです。

    • 気軽にファッションを楽しみたい、お手入れが簡単なものを求めている場合は合皮がおすすめです。

補足

    • 本革と合皮の見分け方は、水滴を垂らしたり、断面を見たりする方法があります。

    • 本革は天然素材なので、個体差があります。

    • 合皮は近年、技術が進歩しており、本革と見分けがつかないほど高品質なものもあります。

いい革とは

いい革は最適な原料から作られます。一般的には牛革が最も一般的な原料とされますが、その中でも最高品質のものが選ばれます。理想的な牛革は、肉厚でありながら柔軟性があり、均一な繊維構造を持ちます。また、革の原料として選ばれる動物の飼育環境や食事の質も重要な要素です。

次に、いい革は製造過程での品質管理が徹底されています。厳格な基準に基づいて、脱毛処理や鞣し、染色、引き延ばし、仕上げなどの工程が行われます。特に、鞣し(なめし)工程では、革の柔軟性や耐久性を高めるために適切な鞣し剤と適切な時間を使って処理が行われます。

さらに、いい革は特定の特性を持っています。例えば、耐久性が求められます。革製品は日常的に摩擦や負荷を受けることがありますので、長期間使用するためには耐久性が重要です。また、革の柔軟性も重視されます。革はしなやかでありながらも強靭であることが求められ、使い込むほどに風合いを増していく特性があります。

さらに、いい革は外観の美しさも重要視されます。均一な色合いや柔らかな質感、良好な表面仕上げが求められます。革の表面には天然の皮目やシボ、独特の風合いがあり、その特徴を生かした美しい仕上がりが求められます。また、革の表面に傷やしわができにくいことも望まれます。

最後に、いい革は適切なメンテナンスによって長く愛用することができるように設計されています。革製品は定期的なお手入れや保管方法によって美しさを保つことができます。適切なクリーニングや保湿、日光や湿気からの保護などが必要です。

本革(Real Leather)

合皮(Fake Leather)

革の種類

基本的に革という言葉は、「動物の皮を鞣(なめ)しなどの処理をして保存性、柔軟性を高めたもの」の事を言います。なので革の中には最も代表的な牛の革を始め、馬、豚、高級で珍しいものでワニや鹿、イノシシなどの革もあります。

弊社で製作をさせて頂くものの多くは牛革です。

これは革の中で流通量の多さから比較的安価で仕入れることができ、量産を前提とした製品を作るのに向いているからです。また、他の皮革より、基本的には厚くしっかりしており、「経年変化」を楽しむという観点からも適しており、大切なお客様との長年の関係構築の一助になればと思います。

牛革(カウレザー)

いわゆる本革と言われる一般的な革で皮革製品として最も多く使用されています。牛の生育具合や性別等によって細かく分類されており、年齢によってカウレザーの質感や柔らかさなどは異なってきます。同じ牛革素材でも、特性の違う種類を選べるのが牛革の魅力の一つです。
【主に使用される製品】ジャケット、財布、バッグなど用途は幅広い。

馬革(ホースハイド)

馬皮は柔軟性に優れているので、ジャケット等の衣類や、ソファ等の家具によく用いられます。中でもコードバンはワニ革と並び“革のダイヤモンド”と称されるほど希少で耐久性のある美しさが特徴。コードバンは農耕馬のお尻からのみ採取できる皮革で、採取できる量がわずかなため大変希少な高級素材です。強度は牛革の約3倍。
【主に使用される製品】leatherパンツ、ジャケット、財布

豚革(ピッグスキン)

毛穴に特徴があり、その特殊な毛穴構造が通気性保ち、摩擦に強く軽量。また、傷つきにくいことも特徴でバッグや財布のほか靴の中敷きにも使用されています。
【主に使用される製品】バッグ、靴の中敷き、財布

ヤギ革(ゴートスキン)、ひつじ革(シープスキン)

ヤギ革(ゴートスキン) は滑らかで柔らかい質感で丈夫で耐久性があります。その耐久性は薄くても牛革と同じくらいの強度を持ち合わせ型崩れしにくいのが特徴です。ひつじ革(シープスキン)はキメが細かくソフトな質感と柔らかさが特徴です。強度はほかの革に比べると少し劣ります。
【主に使用される製品】コート、手袋、靴、レザーシャツ、ジャケット

ダチョウ(オーストリッチ)

「クイルマーク」という羽を抜いた跡が丸く突起している模様が特徴で柔軟性が高く、丈夫です。なめし技術により、色鮮やかな発色が可能になりハイブランドで使用される。
【主に使用される製品】バッグ、財布

ヘビ革(パイソン)

クロコダイルと並んで爬虫類皮革の代表的な革です。表面はダイヤ型の連続的な斑紋(はんもん)があり、その存在感のある模様と独特の肌触りはクロコダイルに次ぐ高級品。金運上昇の皮とも言われ財布などに使用され定番として人気があります。
【主に使用される製品】財布、ジャケット

ワニ革

各ブランドが高級品として取り扱う最も高級な革がワニ革になります。その重厚感と高級感は古くから世界中のセレブが好んで使われています。
【主に使用される製品】バッグ、財布

リザード革

ワニ革と比べ、リザード革は細かいウロコ状の模様で傷が目立ちにくく、水に強いのが特徴です。
【主に使用される製品】財布